For an Oath -Ⅱ
For an Oath - Ⅱ( 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 )
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2日目、午前のうちに精鋭部隊10名が集った。
『琥珀の盾』のレベル152双剣士フィオ、レベル72弓使いアーシェ、レベル70魔法使いメル、レベル75魔法使いコロナ。『緋炎の月』からはレベル159弓使いライナス、レベル68剣士レスター、『旋風』からレベル126前衛魔法使いスーラ。それに、城のことをよく知るエドワードとアイリーンだ。
つまり、どういうことかというと、とんでもないレベルの冒険者ばかりなのだった。
そのチームの一員であるリーフは、自分のすべきことを思い出し、フィオと手合わせして選ばれたのだということを信じるしかなかった。
「来てくれてありがとう。俺が『琥珀の盾』のフィオだ。
まずは自己紹介としようか。
俺は双剣士。とことん前衛だ。よろしく」
フィオにならって、円卓についた10名は簡単に自己紹介をする。誰もレベルは言わなかった。このメンバーに今更レベルは必要ないのだ。すでに選ばれたメンバーであるし、重要なのはこの戦いで役立つであろう能力だ。
魔法使いたちは呪術だとか幻術破りだとか、得意分野を含めて簡潔にしゃべった。
『緋炎の月』から抜擢された二人の男が、リーフに強い印象を残した。
ひとりは、レベル159という前知識から興味をもっていた、ライナスというエルフだ。無愛想な印象だったが、話せば意外と普通だ。ただやはり、あまり表情は変わらず、何を考えているのか分からないし、口数は少ない。少なくともリーフはそう感じた。
「『緋炎の月』所属、ライナスだ。クラスはファイター。メインは弓。パーティで活かせるような魔法は使えない。よろしく」
――つまり弓が本業だが、魔法以外のファイターとしての役割ならば前衛も後衛もこなす、と、そういうことだろうか?その上、魔法も使えるようだ。永く生きているエルフのようだから、恐らく固有精霊の魔法が使えるのだろう。
もうひとりは、名前も顔も初めて知った。
「『緋炎の月』所属、レスターです。前衛専門です。よろしく」
シンプルな自己紹介だった。レスターは堂々と、奢ることのない自信をもって、前衛専門と自らを紹介した。
レスターは恐らく、本当に魔法は使えないのだろう――せいぜい初歩の魔法か。
なぜなら彼はヒューマンだからだ。
エルフやハーフエルフばかりのメンバーの中、レスターという男だけは、ヒューマンだった。魔法に長けるディルや、精霊と共に永く生きるエルフとは違い、魔法には向かない種族だ。
外見だけならば、一番年上に見える。後に知ったが、50年弱生きているらしい。
レスターは義理堅く真面目な人物なのだろうとリーフは感じた。ライナスより、彼のほうが接しやすそうだ。年齢も近いからかもしれない――といっても、20ほど離れているのだが(リーフが歳下だ)。
残念ながら、彼らとリーフは別のチームだった。
だが、別行動だからこそ、頼りになる戦士と共に戦っていると思うと心強いものだ。
チームは、神の石およびルシェンを目指すフィオのチームと、契約者アルフェを目指すライナスのチームに分かれていた。全体作戦の鍵を握る2チームだ。
「俺たちは、神の石および守護魔法使いの無事と安全を確認、確保する。
すべきことをした後は、特別何もない限りライナスのチームを援護しに向かう――魔法陣破壊が遅れている場合にはそちらを優先する」
ライナスが口を開いた。
「クレィニァたちの負担は大きいだろう。メアの戦の要を破壊するのに、クレィニァのパーティは3人だ。我らへの後援は期待しないでおく」
空人であるクレィニァが他2名を連れて飛び、塔の上二箇所にある魔法陣展開場所を攻め落とす手筈なのだ。クレィニァが空人であることは一般的に知られていないため、不意打ちにはなる。だが一箇所目が落ちたとして、二箇所目は簡単にいかないだろう。
かといってメンバーを増やすことはできない。空人の姿に戻ったクレィニァが運べる人数自体、せいぜい2人なのだ。あとは内部から登るしかない。
フィオは頷き、続けた。
「悪魔自体は、ウィザード・オルトが相手をする。ライナスたちの相手は契約者だけだ。だがオルトが悪魔を倒していない限り、契約者が危機に陥れば悪魔は来るだろう」
当然のように放たれたその言葉に、リーフは内心首をかしげる。
(オルトさん一人で悪魔と戦う、と言っているようにしか聞こえないんだけど…オルトさんのパーティが、ってことだろうか?)
スーラがそれをすかさず言葉にした。
「ウィザード・オルト一人で?」
フィオは、一旦頷いてから、ああ、いや、と否定した。
「もう知っている人もいると思うが、オルトは長年悪魔と契約している」
リーフは耳を疑った。オルトが悪魔と契約している??
スーラは、どうやらそれは知っていたようで、さらに質問する。
「それはアルルから聞いて知ってます。我がロードがそれでも協力すると決めたのだから、私はそれを信じる。
それはともかく、ウィザード・オルトと契約してる悪魔の二者だけで、大丈夫なんですか?」
「もちろんサポートはする。『盾』のセルを主力に幹部レベルの魔法使いを数名付ける予定だ」
ああ、なるほど、とスーラは納得して黙った。リーフは納得できないが、この場で質問するほど考えがまとまらない。オルトが悪魔と契約しているなんて、信じられなかった。メア城のあの悪魔に殺されかけたリーフを助けたのはオルトだ。どういうことかわけがわからない。オルトはあんなに優しいのに。
リーフの気持ちを置いて、話し合いは進んだ。
「片方ずつ相手をできるならば上出来だ。だが悪魔がウィザード・オルトを無視し契約者と共にいたとしても、我らは冒険者としての職務を全うするだけだ」
律儀にライナスはそう応え、わずかに目を細めた。
「正直なところ、城を取り戻すことはできると確信している。大事なのは、どれだけ被害を抑えるかということだ」
エルフたちが何を思ったのか、リーフには分からなかった。城を取り戻すことはできる、という言葉は、奢りがすぎるのではないかと思う。だがどうやら、エルフは本気のようだ。
「いかにメアの魔法に対抗するか、戦士たちが悪魔に屈せずに戦うことができるか、そして我らがどれだけ早く契約者と悪魔を討つか。
我らが行うのは三つ目だが、他の二つは?」
ライナスの質問で、皆の視線がフィオへ集まった。
「俺たちの勢力は約千、皆悪魔との戦いを経験した者だ。
3人から6人のパーティごとに別れて行動し、大体10パーティごとにパーティリーダーがいる。
各パーティには魔法系の攻撃部隊、盾部隊、それ以外の前衛部隊の者が組み込まれる。
そして大きな鍵を握るのが、魔法封じ解除部隊と、ロード・クレィニァ率いる魔法陣破壊部隊、それに俺たち、城内に入る精鋭部隊。
知ってのとおりメア城は魔法封じに包まれている。
開戦と同時に、精鋭部隊を除くパーティが先陣を切る。解除前に範囲に入るのは危険だが、解除部隊が潰されては元も子もないからな。
厄介なのは、魔法封じの範囲だ。
城は小高い丘の上だが、その麓も範囲に入る。
さらに、メア城の悪魔は、ある範囲に人が入れば分かるそうだが、これがかなり広い――魔法封じの範囲よりも広い。
魔法を使えないところを城から狙い撃ちされることになりかねない。それを避けるために、先発するパーティには魔法耐性のある防具を装備させ、城の全方位から侵攻する」
リーフは、ルナティアと別れた丘を思い出す。あそこが、悪魔の目が届く範囲との境界だったのだろう。
解除部隊と精鋭部隊以外は、囮か――リーフは思う。リーフと同じ思いをもってか、エルフのスーラが口を開いた。
「解除部隊はどなたが?」
「『盾』のセル、『緋炎の月』のココルネ、それを守る守護部隊は『緋炎の月』のリンクとリニスが中心になる」
リーフは知らない名前もあったが、スーラは頷いた。納得する名だったのだろうか。
「わかりました、ありがとう」
「さて、解除についてだ。魔法封じには悪魔が手を加えているだろう。それは俺たちにとって有利に働く。
開戦と同時に解除を開始する。担当するココルネはドマール族だ。悪魔の魔法や闇属性の魔法ならば、ドマール族の専門分野。この解除で、味方も魔法が使用可能となる。
そして、相手の魔法の威力を落とすためのマナ争奪戦だが…大魔法に対して今回この手は使えない。城にあるマナの石も魔法使いの人数もこちらを上回る以上、やるだけ無駄だ。先に述べたように魔法耐性のある防具などで対抗する。
また、こちらの大魔法部隊として、ロード・アルル、セル、ココルネ、ティラのパーティがある。それぞれ攻撃、回復・補助、盾がメインの部隊だ。各パーティで対抗できないレベルの魔法が来る場合、連携して《盾》を使う。盾魔法担当のウィザードは各パーティに配置する予定だ。このようにこちらが大魔法を使う場合には、他のパーティができるだけマナ使用を抑えるようにする。
ここまで、やることは通常の戦闘通りだ」
そうですか、通常の戦闘通りですか――心の内でついリーフは呟いた。フィオの言う「通常の戦闘」とは、きっと、大規模な戦闘も含んでいるに違いない。この冒険者たちくらいになれば、大規模戦闘も当然経験があるのだ。
「相手がメアともなれば、いつまでも《盾》で凌ぎ続けるのは厳しい――こちらの魔法使いが《盾》で力を使い果たしてしまう。
そこでロード・クレィニァと、『緋炎の月』のディル族レフィーヤ、『旋風』のダークエルフ族シャルア、この三名が魔法陣破壊を行う。メア城の大魔法陣展開場所は分かっている。ただ、二箇所あるから、一箇所はうまくいっても二度同じ手は通用しないだろう。そこはさっき言ったとおり、俺たちが向かうかもしれない。臨機応変に対応する。
以上、解除、魔法陣潰し、盾。大雑把に説明したが、これが現段階で上がっている対魔法作戦だ」
そして、と、今度は真剣に、フィオは皆を見回した。
「悪魔に屈せず戦うにはどうすれば良いか。それはそれぞれが持っているだろう。そのように人を選んだ。ロード・アルルは今なおメンバーを集っているが、そのような戦士しかロード・アルルは選ばないだろう。
そもそも、悪魔リューノンは戦自体が目的だそうだ。俺たちが戦えなくなるほどにはしないだろうが…そう考えて行くのは甘すぎるからな。
万が一の場合はその場での対応になるが、恐らく範囲魔法で対抗することになる。解除後のセルやココルネに力が残っていれば対抗できるだろう。できなければ、次は『旋風』のケインや『盾』のティラにその役が回り、『緋炎の月』リンクやリニスに回り…。
最悪の場合には、オルトと俺たち精鋭部隊だけが守られる。俺たちが戦いを終わらせるしかない」
最悪の場合、と言いながら、フィオはそんな事態にさせない、と考えていた。それがわかるほど素っ気ない口調で、目は真剣なまま語った。
「俺たちが負けて、まだ悪魔がメアを乗っ取っているとなれば、天使族が動くだろう。
そこまでの事態にならずに、この戦いは一回で終わる。そのためのこの人選だからな」
彼らは勝つと信じている。勝つと信じて戦うしかないのだとリーフは思った。…そんなこと以前に、オルトのことについて聞いておかなければならないが、今は、それをする時ではない。
「それで」
フィオはなに食わぬ顔で付け加えた。
「まだ決定はしていないが、相手を正気に戻して味方につけてしまおうという作戦もある」
フィオは思い出すような間の後、続けた。
「詳しくは『盾』のセルが作戦を練っているところだ。防具に魔法トラップを仕掛けて、前衛の中でも比較的悪魔の影響が薄いであろう、相手方の魔法剣士を、どうにかするらしい」
最後は諦めて、フィオは堂々と投げた。
「なにそれ、初耳」
双子のうち魔法使いの方、メルが目を輝かせた。『盾』のメンバーも初めて聞いたのか、興味深そうな様子だ。
「定形魔法をひとつ編み出すのか…! 私たちにも、教えてくれるんですよね?」
『旋風』の回復術士・スーラの念押しに、フィオは頷いた。
「そのつもりだって聞いてる。ただ、対象が悪魔の影響下にある兵士たちだから、効果を確信できるのは本戦になってからだそうだ。そこは肝に銘じといてくれ」
了解、とスーラ。『盾』の呪術師・コロナも頷いた。
「セルなら、下手な魔法は生み出さないでしょう。もし効果がなかったら、臨機応変に、少し古代語を加えてみてもいいかもしれませんね」
淡々と言ったコロナに、言うねえ、とスーラは少し楽しそうだ。
「近々セルから報告がある予定だ。よろしく頼むよ、魔法使いたち」
その後、チームに分かれてお互いの戦い方や、得手不得手を把握し合い、チーム内での主な役割を確認した。
リーフの所属するチームは、フィオをリーダーに、アーシェ、メル、アイリーンというメンバーだ。
「「よろしく」」
メルとアーシェが声をぴったり重ねてリーフとアイリーンに笑いかけた。この二人のエルフは、双子だ。
顔は同じだが、髪が長いほうがメルで、魔法使い。髪が短いほうがアーシェで、弓使い。どっちが姉か妹か、本人たちも知らないらしい。
「後衛と防御は私たちに任せてよ」
「フィオとリーフは前に進むことを考えてくれればいいから」
「道案内はアイリーンに任せてね」
「それじゃあ何にも分かんないだろ!」
交互に言った二人にフィオは笑って突っ込んだ。
「俺たち前衛二人はともかく、魔法使い組は詳しく教えてくれよ」
「私は弓が本業なんですけど」
アーシェが何気なく言った。
「先におひとつよろしいですか?」
アイリーンが穏やかに言って、ん?と双子が返事をした。
「城のマナのことです。
メアの主精霊は闇と空間です。通常はそのとおりに、その属性がわずかに使いやすくなっているはずです。
しかし、私が城にいたころのままであれば、樹と光、その下の炎と雷の属性が極端に使いにくくなっているはずです」
「うわぁ、もしそうなら得意分野によっては厄介だね」
「あっちにも教えてあげよ」
アーシェは渋い顔をし、メルはライナスのチームを振り返る。2チームはそれぞれ、フィオとライナスの席に寄って話していた。
聞こえていたのだろう、一番こちらに近い『旋風』のスーラが振り返っていた。
「炎と雷が使いにくい?」
スーラの簡潔な問にメルは頷いて補足する。
「そう。光属ね。あと樹も。そういう可能性があるって話」
「了解、ありがと。――私とライナスは問題ないけれど、コロナは考えないといけないかもね――」
ライナスのチームも魔法のことを話している最中だったようだ。パーティリーダーはライナスだが、話を進めているのは専らスーラとコロナ、魔法使い二人だ。
「アイリーンもハーフエルフでしょ? 固有精霊がいるの?」
メルが尋ねる。アイリーンは頷いた。
「ええ。あの城の中、数年間正気で過ごすことが出来たのはそのおかげです。ただ、自分以外の人にその効果を付与することができなくて…」
ふうん、とメルとアーシェはちらっと目を合わせた。
メルがまず話し始める。
「私は、私の精霊の力を借りたら、マナの変化がよく視えるんだ。だから、幻術も罠も姿隠しも通用しない。魔法の発動前とか、詠唱が聞こえる前とか、術者が見える前でも、魔法が行われるって分かる」
続いてアーシェが話した。
「私は、呪術とか、幻術とか…なんか精神にくるやつ?そういうのを防いで、相手にそのまんま跳ね返すのが得意。私もアイリーンと同じで、自分にしか使えないし、相手が悪魔だと跳ね返してもどうしようもないんだけどねえ」
そう言ったあと、アーシェは前衛二人に笑いかける。
「あっ。安心してよ、今のは私の固有精霊のことだけだから。
普通の防御も得意だからね、あんたたちにかけるやつ。それに、私だけ戦闘不能を回避できれば、あっという間に回復させてあげるから」
「おお、頼りにしてるぜ」
フィオは返事をし、魔法使いたちは再び話しだした。
フィオはリーフに小さく肩をすくめてみせた。
「ややっこしいよなあ、魔法使いってのは」
つぶやかれたので、リーフは小さく頷く。ただ、一見共感できそうなこの言葉も、リーフとフィオでどこまで一致しているのかわからない。
(そんなことより…)
後でオルトのことを聞かなければ、と思い、リーフはフィオを呼ぼうとして…思いとどまった。
(言って…どうするんだ?)
オルトは悪魔と契約している。メア城の悪魔リューノンと戦うにはオルトとその悪魔の力が必要だろう。リーフが何を言おうと、納得できないでいようと、何も変わらないのだ。
ただ、あの優しいオルトと、契約者、という言葉があまりにもかけ離れているものに感じられて、リーフの心に影を落としていた。
折り合いをつけられる気がしない。だがとにかく、今は…この戦いの間は、オルトを、契約者を、不信に思う自分を抑えなければ。
リーフは強引に、契約者のことを頭から振り払った。
自分の固有精霊のことを思った。
エルフとヒューマンとの戦争の後、精霊とともに生きる種族であるエルフは、その絆が薄まってしまった。エルフの血を継いでいても、精霊と共に生まれないこともある。
それでも、リーフには固有精霊がいる。
(《四つの葉》クラーヴァラ…)
精霊との絆が深くなると、精霊魔法とも呼ばれる一種の魔法が使えるようになる。
この場には、規格外のレベルの冒険者しかいない。だが、アーシェとメルも、アイリーンも、リーフと同じく固有精霊のいるハーフエルフ。その力を借り、精霊魔法を扱うことができるようだ。その力は、この戦いでも役立つ。
「…フィオさんは精霊魔法を使うんですか?」
フィオはまあ、と頷いた。
「切羽詰まった時だけ力を貸してもらう。普段は剣だけだ」
やはり、と思うリーフ。フィオは続けた。
「それに、今回はいつにも増して、頼らないほうが良さそうだ。俺の精霊は、雷属だから」
この人たちは、どうやって精霊のことを学んだのだろう…リーフはそう思いつつ、そうですか、と素っ気なく頷いた。
どうであれ、この身で、剣を握り、果たす以外にないのだ。
(クラーヴァラ)
その名を思っても、何の気配も感じない。
出会うのは、もっと先の話なのだろう。都合よく今回だけ力をかしてくれることはない。
後悔と苛立ちを心の奥に感じたが、それを言葉で上書きした。
(僕がこれまで語りかけなかったのが悪いだけだ。学ぶ環境になかったし興味ももたなかった。今は、この体と剣で戦うんだ)
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