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 数年前に初めて、恐怖するほどリアルに想像することに成功した。

 その時、1、2年前に生み出したとあるキャラクターが、私の心に浮かんだ。

 

 セルヴァ、というキャラクターだ。

 彼はエルフで、当時書いていた物語では400年ほど生きてきた設定だ。根暗で、優しくて、回復術士だからたくさんの仲間の命を延ばすことができて、「たとえ一瞬でも、それを無意味とは思わない」と言い切れる人だ。

 

 そんな彼がふっと心に浮かんだ。

 不思議なくらい鮮明だった。

 なんとも言えない悲しい表情をうっすら浮かべて、私を真っ直ぐ見つめた。

 

「あなたまで 死ぬのか」

 

 

セルヴァはこうも言った。

「私は…あなたよりは 先に死ぬものだと 思っていたのに」

 

最期に言ってあげたいことがある。

 

 

セルヴァ…私も、そう思ったこともあった。

私はあなたたちを 創造してしまったあなたたちを、

存在させずに 死にたくなかった。

私が死んでも、あなたたちは 生きている。

私が生み出した、すでに行ったそれはともかく、

あとは、私という運命から解き放たれて、生きて

あなたがこれまでどれほど失ったか知っているから、

申し訳ない気持ちもある。だけど、あなたが 在ってくれて、

私は嬉しいよ。”時を知るもの-エルフ”のセルヴァ

    、

私は今死ぬ。それは、あなたたちの在る世界の全ての時。

私はあなたが死んだ後の未来まで創造して、あなたの死んだ後の世界でも死ぬし、

今、あなたより先に死ぬ。

これが、創造主の死が、あなたたちの消滅にならないためには、

私があなたたちを形にするしかなかった。あなたは生き続ける。

2013~14頃

これが、動機。

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